今年(と言うか、去年末から今年にかけて)、またしても年越し派遣村みたいなものが開催された。なんでも、今年は行政主体で行われたらしいけど、内容は同じようなもので、規模が違う事と、求職活動をしている者(ハローワークに登録する?)が対象と言う事で、2万いくらか支給されたらしい。
宿泊場は門限4時。タバコ、酒などの嗜好品は禁止とのこと。まあ、元々は税金なのだから仕方ないにせよ、守れというのも酷だ。それに、言っては悪いが、無職の方にお金を渡す事自体、無謀としか言いようが無い。よく昔の名言に「金を貸したら返って来ないと思って貸せ」と言う言葉がある。之は、言葉のまま受け止めるのではなく、言い換えれば、金を投資してもいい相手に貸せと言う事になると思う。それを、求職活動(表だけ)している人に渡すとは、何に使われても文句も言えまい。かなりドキツイ言葉になるが、溝に捨てるようなものだ。もっとも、トンズラをこいたのは一握りで、後の多数の方はきちんと就職活動をしてイルだろうけど、それでも、一握りでもこういった事をしてしまうと、全体の問題として見られてしまう。
話を戻そう、別段求職者を責める気はない。安易な発想で金を渡す事を考えた行政に問題がある。行政で使われる金は貴方方(一般社会で言えば会社)の金ではない。みんなの金を預かっている事を考えて欲しい。確かに社会は相互扶助の基になっているのかもしれないが、こちらから扶助しようとも、返って来るものがない。扶助の一方通行だ。
社会の基盤を作り上げている行政は何を考えているのか、社会的な困窮者は求職者だけではない。そういったところを考えて欲しい。